こんにちは、芝機研運営のカズです。
電動芝刈り機を探し始めると、コード式と充電式、さらにリール式やロータリー式まで候補が出てきます。種類が多いだけに、「結局、自分の庭にはどれを選べばいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで私が最初に見てほしいのは、価格やスペックの高さではなく、庭の形と普段の芝刈りスタイルです。開けた庭で長時間刈るならコード式、植木や花壇を回り込みながら作業するなら充電式が選びやすい、というのが大まかな考え方になります。
この記事では、家庭用として検討しやすい電動芝刈り機5機種を比較しながら、電源方式、刃の違い、刈込幅、重量、収納性まで順番に整理します。
園芸機械の販売・整備に約25年関わってきた森田の視点も交え、購入後に「思っていたのと違った」となりやすいポイントまで掘り下げていきましょう。
- コード式と充電式の向く庭
- 電動芝刈り機5機種の違い
- 刈幅・刈高・刃方式の選び方
- 購入前に確認したい重量と電源
電動芝刈り機のおすすめ5選

家庭用の電動芝刈り機は、「電源方式」「刃方式」「刈込幅」の3点から絞ると選びやすくなります。メーカーや価格から探し始めるより、まず自宅で必要な条件を決める方が迷いにくいでしょう。
今回は、小回りを重視したモデルから、仕上がりにこだわりたい人向けのリール式まで5機種を選びました。どれか1台がすべての家庭に最適というわけではありません。庭の形や芝刈り頻度によって、使いやすい機種は変わってきます。

コード式と充電式の違い
まず整理しておきたいのが、コード式と充電式の違いです。コード式は家庭用100V電源につないで使うため、バッテリー残量を気にせず作業を続けやすいのが特徴。芝面が四角く、コンセントから庭の奥まで素直にコードを伸ばせる環境なら扱いやすい方式です。
一方、植木や花壇、飛び石が多い庭では事情が変わります。コードを障害物のたびに避ける必要があるため、せっかく軽い芝刈り機でも作業が途切れがちになることがあるからです。そうした庭では、コードを引き回さない充電式のメリットが大きくなります。
| 比較項目 | コード式 | 充電式 |
|---|---|---|
| 連続作業 | 電源があれば続けやすい | バッテリー残量に左右される |
| 取り回し | コード経路の確認が必要 | 障害物を回り込みやすい |
| 重量 | 比較的軽量な機種も多い | バッテリー込み重量を確認 |
| 購入時 | 延長コードも確認 | 本体のみかセット品か確認 |
つまり、単純に「コードレスの方が新しくて便利」と考える必要はありません。コード式には充電を待たずに使える良さがあり、充電式には庭を自由に動き回れる良さがあります。大切なのは、自宅ではどちらの不便が少ないかという視点です。
森田私はコード式を20年以上、充電式も8〜10年ほど扱ってきました。庭木が少なく電源を取りやすい場所ならコード式でも十分使いやすいですし、反対に障害物が多い庭では充電式の取り回しがかなり楽になります。面積だけで決めない方がいいですね。
なお、庭が小さいから必ずコード式、広いから必ず充電式というわけでもありません。10坪程度でも植栽が多ければ充電式が便利ですし、反対に20坪前後あっても長方形でコンセント位置が良ければコード式は十分候補になります。
おすすめ5機種を比較
ここからは、今回取り上げる5機種をまとめて比較します。数字を見るときは、刈込幅だけに注目しないのがポイントです。刈高、重量、刃方式まで合わせて見ると、各機種の得意な庭が見えてきます。
| モデル | 電源 | 刃方式 | 刈込幅 | 刈高 | 質量 | 向く使い方 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| マキタ MLM2301 | 100Vコード式 | ロータリー | 230mm | 約10〜55mm・8段階 | 6.8kg | 小回りと軽さ重視 |
| マキタ MLM330D | 18V充電式 | ロータリー | 330mm | 20〜75mm・8段階 | 11.4kg | コードレスで広めに刈る |
| マキタ MLM2851 | 100Vコード式 | リール | 280mm | 約5〜55mm・21段階 | 10.2kg | 低めの仕上がり重視 |
| 京セラ LMR-2300 | 100Vコード式 | ロータリー | 230mm | 10〜50mm・7段階 | 6.8kg | 伸びた芝にも対応しやすい |
| 京セラ LM-2810 | 100Vコード式 | リール5枚刃 | 280mm | 5〜50mm・19段階 | 10kg | 仕上がりと刃管理重視 |
たとえば230mmクラスは、一度に刈れる幅だけなら330mmより狭くなります。ただし、花壇の脇や庭木の間で何度も向きを変える庭なら、小さい本体の方がテンポよく進められる場合もあるでしょう。



店頭では大きいモデルの方が頼もしく見えるのですが、家庭の庭は意外と曲がる場所が多いんですよね。通路や花壇の間で使うなら、刈幅より小回りを優先する選び方も十分ありです。
反対に、障害物の少ない芝面なら刈幅の広さがそのまま作業効率につながりやすくなります。つまり、「大きい方が良い」「小さい方が楽」と一括りにせず、自宅で直線をどれだけ長く刈れるかを考えることが重要です。
マキタMLM2301
マキタ MLM2301は、刈込幅230mmのコード式ロータリー芝刈り機です。刈込み高さは約10〜55mmの8段階で、質量は集草カゴを除いて6.8kg。大型モデルに比べて本体がコンパクトなため、狭めの庭でも動かしやすい構成です。
特に相性がいいのは、「手動芝刈り機より楽に刈りたいものの、バッテリー管理までは増やしたくない」という家庭でしょう。230mmの小回りと6.8kgの軽さを生かしやすい庭なら、扱いやすさが魅力になります。
✅MLM2301は、狭い場所での取り回しと持ち運びやすさを優先したい家庭で検討しやすいモデルです。
ただし、コード式である以上、屋外コンセントの位置は購入前に確認しておきたいところ。延長コードが庭の奥まで届いても、途中に樹木やベンチがあれば、芝刈りのたびに引っ掛かる可能性があります。
また、芝を長期間伸ばしたあとに一気に低く刈るより、少し高めから段階的に下げていく方が機械への負担も抑えやすくなります。コンパクト機だからといって無理をさせず、こまめに刈る使い方が向いているでしょう。
MLM2301は刈込幅230mm、刈高約10〜55mm、質量6.8kg。長い芝は一度に低くせず、段階的に刈る方法が案内されています。
(出典:マキタ|MLM2301取扱説明書)
マキタ MLM2301をAmazonや楽天で比較する場合は、本体価格だけでなく、延長コードや替刃の条件も確認しておくと安心です。購入価格が安くても、あとから必要なものが増えれば総額は変わってきます。
マキタMLM330D
マキタ MLM330Dは18Vバッテリーを使う充電式で、刈込幅330mm、刈込み高さ20〜75mmの8段階。バッテリーを含む質量は11.4kgです。コードを引かずに作業できるため、庭木や花壇を回り込みながら刈りたい場合に便利なタイプといえます。
さらに刈込幅が330mmあるため、開けた芝面では230mm級より往復回数を減らしやすいでしょう。ただし、ここで見落としたくないのが重量。「充電式だから軽い」と思い込まず、バッテリーを付けた状態で11kgを超える点まで見ておく必要があります。



充電式はコードがないので作業中は楽ですが、私は購入相談では「毎回、物置から庭まで無理なく運べますか」と確認します。段差や階段がある家庭だと、この重さが意外と効いてくるんです。
そのため、MLM330Dは「コードから解放されたい人」なら誰にでも向くわけではありません。物置から芝面までの移動が平坦で、なおかつ庭の中ではコードが邪魔になりやすい。この条件がそろうと、充電式の良さを実感しやすくなります。
✅MLM330Dは「330mmの刈幅」と「コードレス」を生かせる庭向き。購入前には、旋回スペースと持ち運び時の重量も確認してください。
なお、すでにマキタ18Vシリーズの対応バッテリーや充電器を持っている方なら、購入条件はかなり変わります。反対に、初めて18Vシリーズを導入する場合は、本体価格だけでなくバッテリーと充電器まで含めて比較した方が分かりやすいでしょう。
MLM330Dは18V、刈込幅330mm、刈高20〜75mm、バッテリー込み11.4kg。長い芝は数回に分けて徐々に低く刈る方法が案内されています。
(出典:マキタ|MLM330D取扱説明書)
マキタ MLM330Dのセット内容を確認する際は、「本体のみ」なのか「バッテリー・充電器付き」なのかを必ず見てください。通販では価格だけを見ると安く感じても、届いた状態ですぐ使えない販売形態もあります。
マキタMLM2851
マキタ MLM2851は、コード式のリール芝刈り機です。刈込幅280mm、刈込み高さは約5〜55mmを2.5mm間隔の21段階で調整でき、質量は10.2kg。今回の5機種の中でも、刈高を細かく決めたい人に向く仕様といえます。


ロータリー式との大きな違いは、低めに管理する芝との相性です。高麗芝などをこまめに刈り、均一な高さを保ちたい人ならリール式の持ち味を生かしやすいでしょう。


その一方、リール式は芝を伸ばしすぎてから使うより、ある程度こまめに刈る方が得意です。刈る間隔が長くなりがちな家庭なら、まずロータリー式も比較してみるとよいでしょう。
リール式は刃の状態が仕上がりに出やすい機械です。私は手動式を含め20年以上見てきましたが、切れ味が落ちたときはモーターだけでなく、まず刃合わせや摩耗を確認します。長く使うなら、手入れ方法まで見て選ぶといいですよ。
また、21段階の刈高調整は単なるスペック競争ではありません。春先は少し高め、芝の生育が安定したら好みの高さへ下げる、といった管理もしやすくなります。芝生を「切る道具」というより、「好みの状態に維持する道具」と考える人向けの1台です。
京セラLMR-2300
京セラ LMR-2300は、刈込幅230mmのコード式ロータリー芝刈り機です。刈高は10〜50mmの7段階、質量6.8kg。サイズ感としてはMLM2301に近く、家庭の庭で取り回しやすいクラスに入ります。
特徴は金属8枚刃のロータリー式であること。メーカーでは、長めの芝にも対応しやすい強力トルクを特長として案内しています。そのため、芝を毎週きっちり低く保つより、少し伸びてからまとめて整えることが多い家庭でも検討しやすいでしょう。
- 230mm級の小回りを重視したい
- バッテリー管理を増やしたくない
- 少し伸びた芝にも対応したい
前後輪が連動する刈高調整も、家庭で使ううえでは分かりやすいポイントです。季節に合わせて高さを変えたい場合でも、複雑な操作を覚えずに調整できます。
ただし、付属する延長コードの長さだけで自宅に足りるとは限りません。そこで購入前には、屋外コンセントから芝生の最も遠い地点まで実際に測っておくのがおすすめです。直線距離だけでなく、障害物を避ける余裕も加えてください。
LMR-2300は刈込幅230mm、刈高10〜50mmの7段階、質量6.8kg、集草容量20L。延長コード10mが付属します。
(出典:京セラ インダストリアルツールズ|LMR-2300)
京セラLM-2810
京セラ LM-2810は、280mm幅のリール式5枚刃を採用したコード式モデルです。刈高は5〜50mmの19段階、質量10kg、集草容量24L。さらに簡易刃研ぎ機能も備えており、芝を低めに整えながら長く使いたい人に向いています。


「芝をただ短くしたい」のではなく、「高さをそろえて見た目まで整えたい」という家庭ほど魅力を感じやすいモデルでしょう。また、サッチング刃や根切り刃へ交換できる点も特徴です。


もっとも、リール式は刃の状態によって切れ味の印象が変わりやすいもの。森田の整備経験でも、「本体の力が弱くなった」と感じて持ち込まれた機械を確認すると、実際には刃合わせや摩耗が原因だったケースがあります。
✅LM-2810は、刃の手入れまで含めて芝生管理を楽しみたい人向き。単純な手軽さだけを求めるならロータリー式も比較しておきましょう。
LM-2810は刈込幅280mm、刈高5〜50mmの19段階、質量10kg。簡易刃研ぎ機能と、サッチング刃・根切り刃への交換機能があります。
(出典:京セラ インダストリアルツールズ|LM-2810)
京セラ LM-2810をAmazonや楽天で比較するなら、本体価格に加えて替刃や研磨用品も見ておきたいところです。リール式は刃のコンディションが仕上がりにつながるため、長期的には消耗品の入手性も無視できません。
おすすめの電動芝刈り機を選ぶ基準


芝刈り機は庭の面積だけで選ばず、曲がる回数・芝を保ちたい高さ・収納までの動線を合わせて考えるのがコツです。ここからは、機種名ではなく「自宅に合う条件」という視点から選び方を整理します。
同じ20坪の庭でも、障害物のない長方形と、花壇や庭木が点在する庭では作業内容がまるで違います。だからこそ、「何坪なら何mm」という数字だけで機械を決めない方がいいでしょう。


庭の広さと刈込幅
刈込幅とは、一度に刈れる横幅のことです。数字が大きければ往復回数を減らしやすいため、広い芝面では有利になります。とはいえ、本体も大きくなりやすく、狭い通路では扱いづらくなる点には注意が必要です。
そこで、面積と一緒に確認したいのが「直線でどれだけ長く刈れるか」。花壇や庭木が多い庭では230mm前後、開けた芝面なら280〜330mm前後から検討するとバランスを取りやすいでしょう。
芝刈り機を20年以上扱ってきましたが、私は刈幅だけでなく「庭木の間をそのまま通れるか」を見ます。広い刈幅を選んでも、毎回持ち上げて向きを変えるようでは思ったほど作業は早くなりません。
たとえばL字型の庭や、中央にシンボルツリーがある芝面では、実際の面積以上に方向転換が増えます。そうなると、刈込幅を広げるメリットより小回りの価値が大きくなる場合もあるわけです。
| 刈込幅 | 合わせやすい庭 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 230mm前後 | 小さめの庭、花壇や通路が多い庭 | 往復回数は増えるが小回りを取りやすい |
| 280mm前後 | 一般家庭のまとまった芝面 | 効率と取り回しのバランスを取りやすい |
| 330mm前後 | 直線を長く取れる開けた庭 | 重量と旋回スペースを確認する |
なお、物置の入口や庭へ出る通路が狭い家庭では、本体幅そのものも忘れずに測ってください。「芝の上では使えるけれど、保管場所から出しにくい」という状態では、結局出番が減ってしまいます。
リール式とロータリー式
次に迷いやすいのが、リール式とロータリー式です。リール式は回転刃と固定刃で芝を挟みながら切る仕組み。短めに管理した芝をきれいにそろえたい場合に向いています。
それに対してロータリー式は、地面と平行に回転する刃で芝を切る方式です。少し伸びた芝にも対応しやすいため、芝刈りの間隔が空くことのある家庭なら検討しやすいでしょう。
| 刃方式 | 得意な使い方 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| リール式 | 短めの芝をこまめに整える | 刃合わせ・研磨・低刈り |
| ロータリー式 | 少し伸びた芝を手早く刈る | 刃の摩耗・異物・詰まり |
注意したいのは、どちらの方式でも伸びすぎた芝を一度に低く刈らないことです。芝への負担が大きくなるだけでなく、機械側にも無理がかかりやすくなります。
✅こまめに短く管理するならリール式、芝刈りの間隔が空きやすいならロータリー式。普段の管理頻度から考えると選びやすくなります。
つまり、刃方式は「どちらが高性能か」という話ではありません。芝をどの高さで、どのくらいの頻度で管理したいか。その違いが、そのまま向いている方式の違いにつながります。
コードとバッテリー
コード式を選ぶ場合、最初に確認したいのはコンセントから芝生の最遠部までの距離です。ただし、単純な直線距離だけでは十分ではありません。庭木やベンチ、デッキを避ける分まで考える必要があります。



販売の現場では、「延長コードの長さは足りるのに、庭木へ引っ掛かって使いづらい」という相談もあります。私はコンセントからの距離だけでなく、コードを実際にどう通すかまで確認するようにしています。
一方、充電式ならコード経路の悩みは減ります。その代わり確認したいのが、対応バッテリーとセット内容です。同じメーカーの製品でも、すべてのバッテリーが共通とは限りません。
- 指定バッテリーの電圧と型番
- 本体のみかセット品か
- バッテリー装着時の重量
- 一回の芝刈りを終えられる運用か
さらに、予備バッテリーの価値も家庭によって変わります。芝刈り機だけのために追加購入するのか、それともブロワーや生垣バリカンなどでも共用できるのか。この違いは、長期的なコストを考えるうえで見逃せません。
だからこそ、充電式では「芝刈り機1台の価格」ではなく、手持ちの電動工具を含めたバッテリー環境全体を見るのがおすすめです。すでに同じシリーズを使っているなら、コードレス化のハードルも下がるでしょう。
刈高・重量・収納
刈高については、「最低何mmまで刈れるか」だけを見る必要はありません。普段、自分が何mm前後で芝を維持したいのかを考える方が大切です。低くそろえたいならリール式、高めに管理したいなら刈高上限の高いロータリー式も候補に入りやすくなります。
そして、もう一つ見逃しやすいのが本体重量。芝生の上で押している時間より、物置から出すときの方が「重い」と感じるケースもあります。段差や階段がある家庭なら、特に重要な比較項目です。
店頭で押したときには気にならなくても、毎回持ち上げるとなると話は別です。販売時には「出す→刈る→掃除する→しまう」までを一つの作業として考えてもらうようにしています。
また、収納場所にも目を向けてください。ハンドルを折りたためる機種なら、高さを抑えて保管できることがあります。ただし集草カゴは別に場所を取るため、本体寸法だけ測って終わりにしない方が安心です。
物置がいっぱいなら、「高性能だけれど大きい機種」より「必要十分でコンパクトな機種」の方が結果的に使いやすいこともあります。芝刈りは一度きりの作業ではないからこそ、出し入れの負担まで含めて選びたいところです。
購入前の失敗チェック
電動芝刈り機選びでありがちな失敗は、性能不足より「庭との相性違い」です。広い刈幅を選んだら曲がりにくかった、充電式の本体だけを買ってしまった、コードが思った経路を通せなかった――こうした問題は、購入前の確認でかなり避けられます。
- 庭木や花壇の間を本体が通れるか
- コンセントから最遠部まで届くか
- バッテリー・充電器が付属するか
- 替刃や消耗品を入手しやすいか
- 収納場所まで無理なく運べるか
森田が約25年、園芸機械の販売や整備に関わる中で重視してきたのも、本体価格だけではありません。替刃や消耗部品を入手できるか、調整や修理をしながら使えるかといった「購入後」まで見ることが大切です。
予算があるからといって、必要以上に大型・高機能な機種を選ぶ必要はありません。使わない機能より、毎回気軽に出せる軽さの方が価値を持つ家庭もあります。
✅最終的に2台で迷ったら、「芝を刈っている最中」ではなく「毎回一番面倒になりそうな作業」を比べると決めやすくなります。
コードを避けるのが面倒なのか、充電するのが面倒なのか。それとも、重い本体を出すこと自体が負担なのか。ここはスペック表では分かりませんが、実際に使い続けるうえでは非常に重要な部分です。
使い方と手入れの基本
芝刈りを始める前には、まず小石や枝が落ちていないか確認します。刃に異物が当たると危険なだけでなく、刃の欠けや本体の故障につながる可能性もあるためです。
また、濡れた芝は刈草がまとまりやすく、機械内部へ付きやすくなります。できれば芝が乾いている時間帯を選び、刈草の詰まりを見ながら作業するとスムーズでしょう。
| タイミング | 確認すること |
|---|---|
| 作業前 | 小石・枝・芝の濡れ・電源・バッテリー |
| 作業中 | 刈草の詰まり・集草カゴ・異音 |
| 作業後 | 刃周辺の草・土・コードの傷 |
| 切れ味低下時 | 刃の摩耗・刃合わせ・替刃の状態 |
さらに、長く伸びた芝は一度で低くしようとせず、何回かに分けて刈高を下げるのが基本です。芝を急に短くしすぎると、芝にも機械にも負担がかかりやすくなります。
作業後は刃まわりの刈草や土を確認し、異音や刃の欠けがないか見ておきましょう。毎回大がかりな整備をする必要はありません。それでも、使うたびに軽く状態を確認するだけで、不調には早く気づきやすくなります。
✅切れ味が落ちたと感じても、すぐ買い替えと考える必要はありません。刃の摩耗や刃合わせ、刈草の付着を確認すると改善できるケースがあります。
特にリール式は刃合わせの影響を受けやすいため、取扱説明書に記載された調整方法を確認してください。ロータリー式についても、替刃の取り付け方向や締め付け方法は機種ごとに異なります。安全のため、自己流での作業は避けたいところです。
電動芝刈り機のよくある質問
Q1. 10坪ほどの庭ならコード式と充電式のどちらが向きますか?
🅰️. 10坪という面積だけなら、どちらも候補になります。四角く開けた庭でコンセントが近ければコード式でも扱いやすく、反対に庭木や花壇が多ければ充電式の方が動きやすいでしょう。面積だけではなく、障害物と電源位置を合わせて判断してください。
Q2. 電動芝刈り機は静かですか?
🅰️. 一般的にエンジン式と比べれば、コード式や充電式は騒音を抑えやすい傾向があります。ただし、刃が芝を切る音やモーター音がなくなるわけではありません。住宅地なら早朝や夜間を避け、周囲の生活時間にも配慮して使うと安心です。
Q3. 充電式はバッテリー1個で庭を全部刈れますか?
🅰️. これは機種、バッテリー容量、芝の長さ、刈高、庭の形によって変わります。そのため、公表されている運転時間だけで決めるより、自宅の一回の芝刈りを終えられるかで考える方が実用的です。負荷の高い長い芝を刈る日は、余裕を見ておくとよいでしょう。
Q4. リール式とロータリー式はどちらが初心者向きですか?
🅰️. 初心者かどうかより、芝の管理方法で選ぶ方が分かりやすいです。短めの芝をこまめに整えて仕上がりを重視するならリール式、少し伸びた芝を手早く刈る機会が多いならロータリー式が候補になります。刃の手入れにどこまで時間をかけられるかも判断材料です。
Q5. 芝刈り機だけで壁際まできれいに刈れますか?
🅰️. 芝刈り機には車輪や本体外周があるため、壁や縁石、花壇のすぐ際まで刃が届かない部分は残ります。そのため、広い面は芝刈り機、キワは芝生バリカンなどと役割を分ける方が効率的です。芝刈り機を無理に傾けて使う必要もなくなります。
芝刈り機の電動おすすめまとめ
電動芝刈り機を選ぶときは、最初から機種名を比べるより、自宅の条件を整理してから候補を絞る方が分かりやすくなります。特に重要なのが、電源方式、刈込幅、刃方式、そして本体重量です。
- 開けた庭ではコード式を選びやすい
- 障害物が多い庭では充電式が便利
- 230mm級は小回りを取りやすい
- 280〜330mm級は開けた面で効率を上げやすい
- 低めの仕上がりならリール式を検討する
- 伸びた芝にはロータリー式を合わせやすい
- 充電式はセット内容まで確認する
- 重量は収納時の持ち運びまで考える
- 替刃や消耗部品の入手性も確認する
今回取り上げた機種で考えると、小回りと軽さを重視するならマキタ MLM2301や京セラ LMR-2300が候補です。コードをなくし、ある程度広い刈幅も確保したいならマキタ MLM330D。一方、短めの芝をきれいに仕上げたい場合は、マキタ MLM2851や京セラ LM-2810のようなリール式が選択肢に入ります。
森田が約25年の販売・整備経験の中で重視しているのも、「一番高性能な機械」ではなく、その家庭で無理なく使い続けられるかという点です。芝を刈る時間だけではなく、物置から出し、作業し、掃除して、また片付ける。そこまで含めて芝刈り機選びと考えると、自宅に必要な性能がぐっと見えやすくなります。
そして最後にもう一度。芝刈り機の電動おすすめを選ぶなら、まず庭の動線に合う電源方式を決め、そのうえで刈込幅・刃方式・重量を比較するのが基本です。数字の大きさだけで決めず、「自分が毎回使いやすいか」という目線で選んでみてください。









